六月五日から六日未明にかけて行なわれる「暗闇の奇祭」として有名です。当日は
あがた通り、本町通り、新町通りを結ぶ三角形の通りに露店が700店余り出店し
十数万人の見物客で終日賑わいます。
あがた神社では五日の朝御饌の儀から神事が始まり、夕方の夕御饌の儀をへて祭の
クライマックス、梵天渡御へと盛り上がっていきます。十時ごろ露店は終わり十一
時ごろから梵天が法被装束に身を包んだ、地元の梵天講の若者達に担がれて動き出
します。本殿で灯りを消した真っ暗な中で神移しが行なわれ出発します。境内を練
り歩き鳥居をくぐって表に出た梵天は、旧大幣殿前でブン回しや差し上げなど勇壮
に走り回ります。再び境内に帰って還幸祭を終えるのは夜中の1時ごろ。まさに暗闇
の奇祭の名に相応しいものです。
令和元年度